グラミー賞を受賞したGipsy Kingsが見過ごされている2つの理由

Gipsy Kingsの2013年にリリースされた新譜「Savor Flamenco」がグラミー賞の最優秀ワールドミュージックアルバムを見事に受賞しました。

しかし「ダフトパンク」のようなフランスを代表するエレクトリック・ハウスミュージックのグループに勝利するにはまだまだ困難であると、仏フィガロ誌が伝えています。

ダフトパンクはこれまでにも数多くのグラミー賞を受賞し、彼らの最新アルバム「Random Access Memories」は全会一致の好評を得ています。

南フランスからは初めてのグラミー受賞となりましたが、世界的な人気という視点で見るとズバ抜けているとは言い難い。
名実ともに一流グループである彼らが見過ごされてしまっている理由とは何だろう。
2つほどの仮説を立てることができます。

第一に、今回のグラミー賞が南アフリカの伝統的な聖歌隊として知られる「レディスミス・ブラック・マンバーゾ(Ladysmith Black Mambazon)」がリリースしたライブアルバムと同時受賞したことにあります。
表彰台をシェアするかのように同列で評価されてしまったような印象を受けるのはやむを得ないことなのかもしれません。

第二に、Chico & the Gypsiesの影に脅かされているということが考えられます。

1991年、Gipsy Kingsのメジャーデビュー後、早い時期に脱退して自らのバンド・プロジェクト「Chico & the Gypsies」を創設したChico Bouchikhi。
彼の巧みな経営戦略は数多くの「信者」を引き込むことに成功していると言っても過言ではない。
既に全盛期から程遠いポジションにあるGipsy Kingsとしては無視できない存在なのは確かです。

勢いを増すChico & the Gypsiesの影に脅かされつつある、そんな構図を描いてしまうのも自然ですね。

25周年を迎えたGipsy Kings。例年のごとくヨーロッパツアーを行う彼らの傍らにChico & the Gypsiesの影が見え隠れするのは否めません。

記事参照元:Gipsy Kings: un Grammy Award qui part aux oubliettes

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