Gipsy KingsのAndré Reyes率いるバンドがバルセロナでコンサート

最近のGipsy Kingsはオリジナルメンバーがそれぞれ別のグループで活動したりと、マニアックなファンからすると「崩壊」気味なのが否めません。
NicolasとToninoが一応現在のGipsy Kingsの母体を引っ張る形で、CanutやPablo、PatchaiはなんとChico & the Gypsiesのライブに参加。

https://www.gipsygroove.jp/bandblog/gipsykings-live-japan-2017
https://www.gipsygroove.jp/news/chicogyp-201706

そしてもう一人の重要なジプキンメンバーの一人であるAndré Reyesはどうしてるんだろうーと思っていたらこんな映像がアップされてました。

Gipsy Kings V Festival Jardins Pedralbes Barcelona 2017

去る6月30日、Andréがリーダーのグループがバルセロナで行ったライブ映像です。

ライブFULL映像はこちら↓
André Reyes de GIPSY KINGS - Concierto completo - V Festival Jardins Pedralbes

バルセロナで定期的に開催されている野外音楽祭「FESTIVAL PEDRALBES」公演の一環のようです。

FESTIVAL PEDRALBES 2017

名目上はアンドレ率いるバンドのコンサートという感じですが、アンドレのソロライブというより「Gipsy Kingsのアンドレのコンサート」と銘打ってしまえば、そりゃお客さんも集まりますよね。

「Gipsy Kings」というバンド名とVolareやDjobi Djobaなどのメジャーな曲の演奏が聞ければ、マニアックなファンじゃない限りメンバーがどうあれそれはGipsy Kingsそのもの。
ネームバリューおそるべし。

メンバーを見ると、もう一人のリードヴォーカルはChico Castilloというミュージシャン。

アラブ風のジプシールンバでおなじみ「Arabina」のリーダーでもある人で、ソロ活動でもあちこちで活躍してます。

Alabina Chico Castillo Yalla Beena Yalla Musica española y arabe

今やいいオジサンですが、若いころにはオリジナルでメロディアスな曲もやっていたりと個人的に好きなミュージシャン。

Chico Castillo & Gipsy Sound Batucada

このコンサートではAndréとChico Castilloという二人がメインという構図ですね。

そしてリードギターを務めるのはMario Reyes。
現在チコジプでヴォーカルを務めるJoseph Gautierの義理の弟でもあり、チコジプメンバーとして以前は活躍し、何年か前には久しぶりの来日も果たしました。ジプシールンバのリードギタリストとして方々で活動していますが、今回はAndréのグループに参加して味のあるギターを披露してます。

ずいぶん恰幅よくなったな~。

サイドに立つ若手のギタリストたちもどこかで見たことあるような。
向かって一番左はAndreの息子のThomas Reyes。
右から二人目はYacine Dahmaneというギタリスト。
一番右はAndréの甥っ子のKakou。
3人とも歌えるギタリストだけど、中でもYacine Dahmaneはかなりの実力派。

バックを固めるミュージシャンはスペイン人なのだろうか、タイトでキレのあるプレーで安心感があります。

Gipsy Kingsのポピュラー曲はもちろん、Arabinaの曲やスペインでも人気のあった歌手Manzanitaの曲なども披露。観客も大満足の様子です。

Gipsy Kingsのハイトーンコーラスとして知られるAndréさんですが、さすがに昔のようなわけにはいかず、キーは落とし気味。しかし独特のしゃがれ声というかカスレ声はやっぱりジプシーヴォイスとも言えますね。

André Reyesがリードヴォーカルを取る曲は幾つかありますが、やはり男性とは思えないほどのハイトーンが特徴的。

André Reyes - Amor Sincero 2016 (teaser)

André Reyes et Consiglia Licciardi - Alma Latina

Gipsy KingsのCaminando por la Calleという曲はリードヴォーカルがNicolaで、ダダダディドダ~と、かなりのハイトーンで歌ってますが、それをハモッて更に高音で歌うAndréってスゲェと思ったものです。

Gipsy Kings - Caminando Por la Calle (Live US Tour '90)

話がそれましたが、GK本体とは離れて楽しそうにコンサートをするAndréと独自の色を持つChico Castillo。
Gipsy Kingsがメジャーになったころから活躍し、今や味わい深い年配ミュージシャン、そしてスタイリッシュでテクニカルな若手の台頭、さらに、わきを固めるバックミュージシャンたち。
現在のGipsy Kingsやチコジプもそうですが、Gipsy Kingsという看板を抱えたオジサマたちと彼らを慕う実力ある若手たちによる混合チーム構成が今の南仏ジプシールンバ・シーンの一つの流行りなのかもしれません。

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