Gipsy Kings監修のCordoba製 GK-Studioが一押しギター!!コストパフォーマンス最高!!

こんにちは、Gipsy Grooveでギターを弾いているKikoです。
ここでは、自分が使っているギターについて、話をしたいと思います。
よく色々な人から、「どういうギターを使っているんですか?」とか「お勧めのギターはありますか?」と尋ねられる事があります。
これ、凄く良い質問なんです。
我々がやっている音楽は、思いっきりギターの音が溢れた音楽なので、ギター選びは非常に重要です。(勿論、演奏技術も大事ですが)
そういう時には、「Cordobaというブランド(メーカー)の、GK-Studioというギターが、価格もリーズナブルで、音も良くてお勧めですよ」と決まって答えます。
因みに、Gipsy Grooveではギターの弾き手が通常5人居ますが、その内3人がこのGK-Studioを使っています。
残りの2人の内の1人も、このGK-Studioの上位機種(Cordoba製 GK-Pro)を使っているので、このGK-Studioが我々の音楽にいかにマッチしているかお分かりいただけると思います。
扱いやすく、弾きやすく、価格もお手頃で、我々の好みの音を出すギターです。

もくじ

ジプシールンバ奏法に適したギターはどれか?これまで使って来たギターの評価と解説

私はCordobaの回し者ではありませんが、以下、沢山のギターを弾いてきた経験から、他のギターとの比較も交えて解説していきます。

これまで、ロック、クラシック、タンゴ、ジプシーキングスに代表されるジプシールンバなど、色々な音楽遍歴を重ねる中で、エレキ、アコースティック、クラシック、フラメンコ、色々な種類のギターを使ってきました。
そして、ジプシールンバに辿り着いて以降、使った(使っている)ギターは以下の6本で、現在もすべて所有しています。

  1. JOSE ANTONIO Modelno5
  2. Antonio Sanchez 3028
  3. TAKAMINE FGP-136S
  4. Cordoba FCWE
  5. Cordoba GK-Studio
  6. Cordoba GK-Studio Negra

それぞれのギターを、下記の項目ごとに、五つ星を満点として、評価・解説していきたいと思います。
勿論、そのギタリストのプレースタイルや音楽性、好みによって、それぞれの項目の評価基準が変わるので、あくまでも「私目線」で。

  • プレイヤビリティー(ネックの太さ、弦高、テンションなど、いわゆる弾きやすさ)
  • 響き(生音の音量、いわゆる楽器としての鳴り)
  • キレ(音の輪郭、粒立ちなど)
  • エレガット性能(PAを繋げた際の出音、コントロールのしやすさなど)
  • 価格(クオリティとのバランスなど)
  • 堅牢性、メンテナンス性
  • 総合評価

① JOSE ANTONIO Modelno5

JOSE ANTONIO Modelno5 JOSE ANTONIO Modelno5

プレイヤビリティー ★★★
響き ★★★★★
キレ ★★☆
エレガット性能 ★★★★
価格 ★★☆
堅牢性、メンテナンス性 ★★★★★
総合評価 ★★★☆

その昔、立教大学スペインギタークラブというサークルで、クラシックやタンゴを弾いていた時代に先輩から払い下げてもらったギターです。たぶん製造後25年位経過かと。元々はフラメンコギタリストの方が購入・所有していたもので、ゴルペ板(透明なピックガードですね)が貼られ、弦高も下げられており、少々カスタマイズされた状態で、譲り受けました。

JOSE ANTONIO Modelno5

クラシックギターだけどジプシールンバ用に改造。フラメンコギターとしても有効

クラシックギターとしては乾いた音で、かき鳴らした時にジャキジャキ感が出るので、元々の所有者は、クラシックギター特有の単音の豊かさを求めつつ、フラメンコギターとして使用していたようです。
手工ギターではなく、輸入物の量産ギターだと思いますが、作りはしっかりしていて、発売当時の新品価格は8~10万円位かと思います。

さらに私が所有してからは、後付けで、エレガットとして音が出せるように、フィッシュマン製のPREFIX Stereo Blenderという、ピエゾピックアップ&プリアンプを、ボディーを穴あけ加工して搭載。

JOSE ANTONIO Modelno5

立ちながらストラップでギターを肩掛けで演奏するので、このギターに限らずですが、ストラップピンが付いてないギターはすべてボディーに穴をあけてストラップピンを付けています。
ギタークラブのOBには、プロ、セミプロ、ギター博士などなど大勢いるんですが、生音の鳴り・響きを大事にする文化なので、この加工を見て呆れたり眉をひそめる方も。。。

元々がクラシックギターなので弦高下げても限界がありますし、なかなかフラメンコギターと同じという訳にはいきませんよね。
ボディーはデカくて厚みもありネックも太いので、立って弾くのは結構やり辛さがありまして、マッチョ感漂う男のギターという感じです。
それでも、標準的なクラシックギターよりも随分と弾きやすいギターではあるんですが。。。

豆知識:ボディーの厚み・弦高で『弾きやすさ・キレ』と『響き・鳴り』のバランスを見極める

実は、弦高の高さ&ボディーの大きさ・厚さは、生音の響き・鳴り・音量と比例しています。弦高はより高い方が、ボディーもより大きく・厚い方が、響きが良い。
簡単に言うと、弦高が高い方が弦の張り(テンション)がしっかり出て、弦の振動も大きくなり、その振れや鳴りが残りやすい。
ボディーが大きくて・厚い方が響きや鳴りが良い、と言うのは、音響機器のスピーカーがより大きい方がデカい音が出て音質が良いのと同じ理屈です。
ただし弦高が高くなるとジャカジャカとギターをかき鳴らし辛くなり(弦のテンションがキツくなる)、ジャキジャキした音も出にくくなってキレも悪くなる。
弾きやすさや音のキレを求めると、弦高は低い方が良いけど、響き・鳴りは減少してしまう。弾きやすさを考えてボディーを薄くしたりすると、これも響き・鳴りは減りますよね。
この『弾きやすさ・キレ』と『響き・鳴り』のバランスを、どうやって高いレベルで両立させているか、ギターを選ぶ時に、私は、かなり、いや最重要視しています。
とは言え、デフォルトで、自分の好みのバランスになっていることはないので、音や弾き心地の感触が「このギターなら大丈夫だろう」と分かれば入手します。

入手後には、青木ギター工房というところで、主に、ブリッヂやナットを調整してもらって(場合によってはフレットのすり合わせも)、自分仕様にします。
こちらの青木ギター工房の、ルシアー青木氏は私の好みを知っているので、あれこれ言わずともバッチシ仕上げてくれます。Gipsy Grooveの他のメンバーも皆、お世話になっています。

頑丈さと生音のデカさを重視したいなら選ぶ価値あり

で、話は戻りますが、このギターは元々クラシックギターですから、生音のデカさではこれが文句なく一番です。
過去のレコーディングでは、これを使うことが多かったような、、、録音は、生音をマイクで録りますからね。
その生音自体がバランスが良く、後付けのピックアップも良いものを付けているので、PAを通してもなかなか良い出音がします。
先輩からは安く譲り受けたものの、その後のピックアップ&プリアンプ搭載やら調整・改造やらで、結果としてはお金が結構かかっていますね。
このギターはとにかく頑丈で、ガシガシ弾こうがボカボカ叩こうが壊れた事がありません。
ボディーの材料が固めで厚いんでしょうね。生音のボリュームはデカいですけど、表面板からというよりはボディー全体で箱鳴りしている感じです。

② Antonio Sanchez 3028

Antonio Sanchez 3028 Antonio Sanchez 3028

プレイヤビリティー ★★★★
響き ★★☆
キレ ★★★☆
エレガット性能 ★★★
価格 ★★
堅牢性、メンテナンス性
総合評価 ★★

クロサワ楽器のオリジナルブランドで、エレクトリック・フラメンコギターです。2002年製なので15年程経過してますね。新品で、値切って15万位で買ったと思います。
ゴルペ板も、ピエゾピックアップ&プリアンプも(フィッシュマン製PREFIX Pro Blend)、最初から、搭載されていました。
Gipsy Grooveでギターを弾き始めたのと、このギターを使い始めたのと、確か同じ時期だったような、、、記憶が曖昧ですが。

Antonio Sanchez 3028

カッタウェイ加工で弾きやすいが全体のバランスが今ひとつ。単音弾きもムラあり

①の改造クラシックギターから持ち替えた当時は、その弾きやすさに感動したものです。
カッタウェイ加工と言って、ボディーのハイフレット付近がえぐられたデザインになっていますが、これがまた弾きやすくて便利なのです。
このカッタウェイも「その分、ボディーの響き・鳴り、出音が悪くなる」と、生音重視の人達からは言われるんですが。。。
響きは、そこそこ普通で、そんなにデカい生音は出ません
細かい話ですが、ネックのヘッドの角度が浅過ぎるがために、弦のテンションが緩く、弦自体の振動も弱いので、鳴りは今一つという感じなんですね。
単音も今一つかな、残念ながら。ポジション毎に、出音にムラがあります。ネックの材もちょっと弱いんでしょうが、工作精度が今一つな感じです。
ただ、キレはあるので、音の輪郭は掴みやすいです。
元々付いているピックアップ&プリアンプが値段は高めのものなので、PAからは良い音が出るはずなんですが、バランスが今一つ。
ただ、電気系統の問題というよりは、そもそも出音にムラがあるようにギター自体の音のバランスの問題かと。

ボディーも割れやすく、ジプシールンバにはやや不向き?

当時は、他にエレガットフラメンコギターそのものの種類が少なく、非常に高価だったのでこれを買いましたが、今だったら買わないでしょうね。
手工ギターとは言っていますが、たぶん実態は量産ギターでしょう。量産であってもハイクオリティならいいんですが、所々作りの甘さがあります。
電気系統のパーツが当時はとても高価だったので、ギター価格のうち半分位はそのパーツ代と加工賃なのではないかなと思います。
ボディが割れやすくて何度直したか分からない位。もうボロボロです。ボディー弱過ぎ。

Antonio Sanchez 3028

今では、割れて修理に出しても、割れた箇所の接着と穴埋めだけして、ニスの塗り直してもらわなくなりました。塗り直ししてたら高いしキリがないので。

ちなみにボディー側面の同じ箇所が何度も割れ、材自体が一部欠けて紛失したことと、生音の鳴りがもっと出ないかという私のリクエストの結果が。。。

Antonio Sanchez 3028 Antonio Sanchez 3028

何度目かの修理に出したら、なんと!その割れた箇所が、ハートマークのサウンドホールに加工されて戻ってきました。ルシアー青木氏の閃きです。
今となっては、評価が今一つですが、あれこれ言っても、一緒にあちこち苦楽をともにした戦友のような感じです。Gitano Familyのサインも入ってます。

Antonio Sanchez 3028

③ TAKAMINE FGP-136S

TAKAMINE FGP-136S TAKAMINE FGP-136S

プレイヤビリティー ★★☆
響き ★★★★
キレ ★★★★★
エレガット性能 ★★
価格
堅牢性、メンテナンス性 ★★
総合評価 ★★

昔のジプシーキングスの写真や映像を見ると、メンバーが皆、白くデカいゴルペ板が貼られたギターを弾いてるんですが、まさしくそのギター。製造後30年経過位かな?
Gipsy Grooveのメンバーから譲り受けました。そのメンバーも、元々はネットで個人売買で売りに出ていたのを、中古で買ったのだったと思います。
このギター、「これぞジプシーキングス!!」というルックスな上に、日本のアコースティックギター名門メーカーであるタカミネ製というのが心をくすぐります。
販売されていた当時(1980年代~1990年代)、日本では販売されていなかったモデルのようで、海外モデルらしいです。
このモデルはネットで調べてみると今でも海外では一定の人気があるらしく、取引されていますね。

弦高が低く音のキレは抜群。ボディはデカ厚で音量大。ただしネックが重く重心バランスがイマイチ

弦高が低くて右手は弾きやすいのですが、一方、ネックが太くて角ばってて左手は弾きにくいです。
ボディが厚く、立って弾き辛い上に、ネック(ヘッド?)が重くて、重心・バランスが悪い。ネックを掴んでいる左手を離すと、ネックがズルズルと下がってきます。
響きはと言うと、ボディーはデカくて厚く、カッタウェイ加工も無いので、そこそこ生音は鳴ります。
音のキレは、凄いジャキジャキ、ザクザク。この独特の感じが欲しくてレコーディングではよく使いました。右手で音を切り刻んでいるような、不思議な感覚があります。

内蔵マイクは品質に難あり

オリジナルのピックアップ&プリアンプは年代物で故障し、フィッシュマン製のPresys Blendというピックアップ&プリアンプに換装済みです。
ちなみにこのPresys Blendというピックアップ&プリアンプはフィッシュマンの廉価モデルです。内臓マイクは、品質に難有り(ハズレが多い)のようです。
ですが、私(我々)の演奏スタイルでは内蔵マイクは全く使わないので、問題なしです。というか中途半端に内臓マイクがない方が有り難いのに。

TAKAMINE FGP-136S

良いところと悪いところがはっきりしているギター

ギター自体の特性なのか、PAの出音はあまり良いとは言えず。単音もポジションや弦によりムラがあります。ギター自体のテンションと弦高のバランスの問題でしょうか。
価格は、発売当時(1980年代後半)新品で20万位はしたはずです。作りとしてはかなりしっかりしているんですが、良い所と悪い所がはっきりし過ぎているので、なんとも評価がし辛い。
元々こういう特性のギターなのか、年月が経過してコンディションが変わった結果なのか、ちょっと掴めないんですよね。
あと、持っているギターの中ではこれが一番重たいですね。ボディーも重いんでしょうけど、ごついネックがかなり重たいのではないかと。

④ Cordoba FCWE

Cordoba FCWE Cordoba FCWE

プレイヤビリティー ★★★★☆
響き ★★
キレ ★★★
エレガット性能 ★★★★☆
価格 ★★★
堅牢性、メンテナンス性 ★★★★
総合評価 ★★★☆

ジプシーキングス専用のアーティスト(カスタマイズ)モデルとして発売されたコルドバ製(ブランド)のギターです。1998年製なので、19年程経過してますね。
これも、Gipsy Grooveのメンバーから譲り受けました。
南フランスのジプシー達はこのギターには憧れがあるようで、Gitano Familyと一緒に演奏した時に、楽屋でこのギターを見るやいなや「ジプシーキングスモデル??」と。
ちょっと弾かせてくれ、と言われたので渡したら、「オー!これ本物だぜ?!」みたいなリアクション。Gitano Familyのメンバー間で又貸し状態になり、暫くの間戻って来ませんでした。

Cordoba FCWE

ボディが薄くて小ぶりなため響き・鳴りが弱い。単音・和音は高品質でバランス良し

軽くて、薄くて、とても扱いやすいギターです。ボディーもカッタウェイ加工がされていて、ハイポジションまで楽々です。
ただ、生音楽器のギターとして見た場合、ボディー自体が薄くて小ぶりなので、響き・鳴りが弱い。生音で他のギターと一緒に弾くと、頑張って弾いててもかき消されがちです。
このギターの設計思想として、生音でジャカジャカかき鳴らすのではなく、単音・和音が高品質でバランス良く出ることと、PA(音響)を使って演奏することを想定しているのだと感じます。
従って、キレが極端に良い訳ではないのですが、音の粒立ちは非常によく、独奏曲なんかを弾いていても本当に気持ちがいい。音の「良い」ギターだと思います。

内蔵ピックアップはフィッシュマン製PREFIX Pro。PAに通すことを前提に作られたギター?

ピックアップ&プリアンプは、高品質のフィッシュマン製PREFIX Pro。ギターそのもののバランスが良く、設計時からエレガットとしての使用が前提にあるので、PAの出音も素直です。
ちなみにこのPREFIX Proは、唯一プリアンプに内蔵マイクがない、ピエゾ出力のみのタイプ。こういう所からも、PA通して大音量でやることを前提にされてると思いますね。

Cordoba FCWE

ボディも丈夫。値段相応のしっかりとしたギター

価格は、発売当時の新品価格で25万位。一度製造終了になったのですが、評判が良かったのか今は復刻して、再度生産&販売されています。
それなりの価格(今も市場価格で25万~30万位)ですが、値段相応のしっかりした作りのギターです。ネックやフィンガーボードも高い材が使われています。
手工ギター扱いですが、実態は生産工程を厳格管理されたラインでの制作ギターではないかと。軽さと丈夫さを兼ね備えた材が選ばれているようで、丈夫で、頼りになるギターです。
それなりの価格であっても、本当に良いものが欲しいと思う方、良いものを大事に長く使いたい方にお薦めできますね。余談ですが、立派なハードケースも付属します。
音がかき消されがちと言っても、ギター複数本でガチャガチャやったら、という事なので、普通に弾く分には大丈夫だと思いますよ。

このモデルは、実際にGiosy Kingsのメンバーがライブで使っているのが、以前、目撃・確認されています。今は、どうも違うギターを使っているようですが。

もう少し価格設定が低い(20万円前後)、55FCEというモデルもあり、これもお薦めです。FCWEが復刻&再販されるまでは、この55FCEが、FCWEなき後の後継モデルでした。

⑤ Cordoba GK-Studio

Cordoba GK-Studio Cordoba GK-Studio

プレイヤビリティー ★★★★☆
響き ★★★★
キレ ★★★★☆
エレガット性能 ★★★★
価格 ★★★★★
堅牢性、メンテナンス性 ★★★
総合評価 ★★★★☆

ジプシーキングス監修と言われる、アーティストモデルの廉価版です。最初に発売になったのは2010年位。自分のものは確か2015年製なので、製造後2年程経過。
Gipsy Grooveの中でも、自分を含めて3人のメンバーが現在これを使っています。
アーティストモデルとは言え廉価版なので、ジプシーキングスやチコ&ザ・ジプシーズのメンバーは多分使っていないと思うけど、使ってるのかな??
使いやすさや音作りなど、色々な局面でジプシーキングスの演奏スタイルやサウンドに、このギターがマッチしているのだなぁと感じさせられます。

Cordoba GK-Studio

弦高は低めで弾きやすさ重視もボディの絶妙な厚みで響き・鳴りのバランスも良し

響き・鳴りを考えながら、少しボディーを薄くしてあるようです。一般的なクラシックギターではボディーの厚さは普通10cm位ですが、これは8.8cm位。ちなみに④FCWEはもっと薄く6.5cm位です。
ギター自体の重量も軽くて重心バランスも良いです。ネックも細く薄くて弾きやすい。
ヘッドの角度、ナットの高さ、ブリッヂの高さなどなど、弦高を低めにして弾きやすさを求め、かつキレを出しながら響きも上手く出そうという感じです。

スタンディングでもとても弾きやすい。もちろん座って弾くのも。ボディーはカッタウェイ加工もされているので、ハイポジションでのプレーもOK。
ボディの厚さと響き・鳴りのバランス、また、弾きやすさ&音のキレ(つまり、弦高)と響き・鳴りのバランスで、うまく着地点を見出している感じですね。

ジプシールンバ奏法には最適だが単音弾きの綺麗さが今ひとつ

残念なのは、単音を弾いた時の音のサステイン(伸び)や、音の艶やかさ、綺麗さが少ーし足りないかなと。
これは、和音やストロークやゴルペやらジプシールンバ奏法の特性やサウンドにギター全体の方向性を振っている感もあり、コストを考えた上での割り切りかなと。

内蔵ピックアップはギター自体の特性に従った出音。ピエゾ・ピックアップだけでいいかも

ピックアップ&プリアンプはフィッシュマン製の廉価モデルであるPresys Blendです。PAからの出音は、ごくごく普通。というか、ギター自体の特性に従った出音です。
③TAKAMINE FGP-136Sで書いたように、Presys Blendは内蔵マイクの当たり外れがありますが、マイクは使わないので問題なし。
というか、そもそもエレガットとして使うなら、内蔵マイク自体無理があるかなと。なにせハウリングが大変で、どんなに調整しても良い音にならないので。
④FCWEの設計思想に見られるように、PA鳴らして演奏する前提なら、あくまでエレガットギターとしてピエゾピックアップだけで良いんですよね。
レコーディングなどの静かな環境であれば、生音を細かいニュアンスまで含めて、高性能のマイクを立てて拾う方が良いのは当然なんですけど。
このPresys Blendは、他のプリアンプに無いチューナー機能(しかもチューニング時、ミュート状態)が付いているので、内蔵マイクを使わない私(我々)には、とても便利なのです。

Cordoba GK-Studio

しっかりと生産管理された工場量産ギター。何といっても価格の安さが魅力

Cordoba社サイトなどでCordoba製ギターの宣伝と説明の動画が沢山出ているので、それを見ると、生産は中国の工場で行われているようです。
ですが、材料、制作工程、部品加工など、色々と細かい部分まで仕様を決めてしっかり生産管理を行っているらしい。(全部英語なので細かいニュアンスは自信無し)
価格は、実売価格で6万円台後半~7万円台後半位。中古で良ければ、ヤフーオークションで、3~4万円台で出品されています。
今まで弾いてきたギターと比較すると、かなりの低価格なので、思わず買ってしまいそうになる訳です。(実際、買いましたが)

ボディの材質が薄くて軽いため割れやすいのが難点

とは言え、難点・弱点もあります。それはボディーが割れやすいこと。実際、私以外のメンバー2人はボディーが割れて、修復をしながら使っています。
ボディーの材選びでは、響き・鳴りを良くしようと思ったら薄めで軽く、つまり、割れやすい材に。逆に、丈夫にしようと思ったら、固めで重い材となるので響き・鳴りは悪くなる。そんな傾向です。
丈夫さという視点から見ると、正直頑丈とは言えません。が、普通の使い方ならばゴルペやジプシールンバ奏法も大丈夫です。

あとは、上位モデルであるGK-Proあたりと比較すると、さすがに使っているパーツなどにコストダウンが見て取れます。細かく見ていくと、というレベルですが。
余談ですが、ペグをぶつけたら粉々に割れてしまったので、ゴトー製のペグに変えてありますが、さすがゴトー製。高品質ですしチューニングの狂いが少ないです。

Cordoba GK-Studio

⑥ Cordoba GK-Studio Negra

Cordoba GK-Studio Negra Cordoba GK-Studio Negra

プレイヤビリティー ★★★★☆
響き ★★★★☆
キレ ★★★★
エレガット性能 ★★★★
価格 ★★★★★
堅牢性、メンテナンス性 ★★★
総合評価 ★★★★☆

GK-Studioのボディ材が違うモデルです。標準モデルである⑤GK-Studioでは、表面板も側面板も背面板もスプルース材、もしくはそれに準じる材が使われています。
スプルース材だとボディーが全部オレンジ色っぽく薄い色になります。この系統の材だとカラっと乾いた音で、シャキシャキしたキレの良い響きになります。
一方、このGK-Studio Negraは側面板と背面板が黒っぽい色のローズウッド材。そう、Negraってスペイン語で「黒」って意味なんです。
この黒っぽい木材(何種類かあります)は、普通はクラシックギターに使われていて、豊かで艶やかな芯のある響きになります。
なので、元々クラシックギターである①JOSE ANTONIO Modelno5 は側面板と背面板が黒ですよね。
Negraだと標準のGK-Studioと比べるとどうなんだろう?という興味が湧いて、値段も高くなかったので中古で入手してみました。2014年製造の3年経過品です。

Cordoba GK-Studio Negra

Cordoba GK-Studio Negra

標準仕様のGK-StudioとNegraの違いは?

これはもう本当に、側面板と背面板が違う事による音のキャラクターの違いだけ
単音やら普通の和音やら独奏曲を弾いたりすると、こちらの方が響きは良く、弾いてる方も気持ちよく感じます。
但し、キレや鋭さは普通のGK-Studioには劣ります。でも他はほぼ同じ。後はもう弾く人の好みで選べば良いかと。

ジャキジャキ弾きたい、シャキシャキした感じが良いという方、ジプシーキングスのサウンドを求める方には、まずは標準仕様のGK-Studioをお勧めします。

このNegraは、少し柔らかい音が欲しい人や、使い回しが良い(幅広い音楽や演奏スタイルに対応できる)ギターが欲しい人向けかも。
ボディが割れやすいのは、表面板はNegraも同じ材を使っているので同様です。黒い材の部分は何とも言えません。
私の場合はGK-Studioは割れてないんですが、このNegraはヤフオクの入手時点で割れていたのを修理しています。
私が使っている中では、GK-StudioもNegraも今のところ割れていないということですね。価格はGK-Studioより少し高く(1,000円~5,000円程度)なります。

その他のオススメギターメーカー:Camps 弾きやすくて高品質。しかし値段が高い

私のギターではありませんが、Gipsy Grooveの残りの1名が使っているギターが「Camps」というメーカー・ブランドで、これもお勧めではあります。
現在のようにCordoba製のGK-Studioを筆頭にお手頃価格のギターが広く出回る以前は、このCamps製がイチ押しでした。
Campsは手工ギターのブランドとしては珍しく、エレガットフラメンコギターをラインナップしていて、弾きやすく、音も良く高品質です。

何故、イチ押しでなくなったのか?というのは、価格が高めなんです。市場価格で、一番安いモデルでも25万円以上はします。高いものだと100万円近く。
大人が、普通に良いギターを買おうとしたらそれ位はするよね、という価格ですが、同じ価格帯のCordoba製のFCWEと比べると、耐久性がどうかなと。
塗装(ニス)がボディー材の性質を生かす狙いなんでしょうが、薄くて柔らかめらしく、メンバーのCamps製ギターはほじくれて穴が出来て傷だらけで。。。

CAMPS

普通の弾き方ではここまで傷はつかないとは思いますが、思いきり弾けないのもストレス溜まりますからね。

まとめ

色々と書きましたが、これらはあくまでも個人的な感想です。弾き方・使い方も含めて、普通のギタリストの視点や評価基準とは違うと思います。
Gipsy Grooveのメンバーでも、同じギターを使っていても、評価も見るポイントも違うはずです。
ですが、自分含めてGipsy Grooveのメンバーが使うギターがCordoba製に自然と集約されてきているということを考えると、あながち間違ってはいないのかなと。

一般的には、製作家によって作られた手工ギターなど、価格と品質は比例する傾向にありますが、高価格でも「なにこれ?」みたいなギターもあります。
逆に、お手頃価格の量産タイプのギターでも良いギターはありますので、見極める「目」「耳」「手」を養って欲しいですが、それにはやはり経験が必要です。

このギター買って損した!!という失敗も大事な経験ですが、まずはこのGK-Studioをスタンダードとして、ジプシールンバギタリストとしての「目」「耳」「手」を養ってみてはいかがでしょうか?

2011年、Cordoba GK-Studio購入直後の演奏の様子。前半:フラメンコギタリストの演奏、後半:バンドメンバーによるジプシールンバ。

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