ジプキンワールドへのいざない【2】Gipsy Kingsにまつわるガセネタを斬る!前編

世の中に誤って広められている(かもしれない)ジプキンに関する知識を訂正していってみましょう。

ジプキン・メンバーの家族構成について

  • (誤)ジプキンはメンバー皆、兄弟や従兄弟の関係にある
  • (正)ジプキンはメンバーの中には兄弟もいるが、皆、兄弟や従兄弟というわけではない

巷に広まっている説では、ジプキンのメンバーは皆、兄弟や従兄弟で構成されている、と。
これは当たらずも遠からずと言ったところでしょうか。

ジプキンはReyes家とBaliardo家という二つの姓を持つファミリーからなるユニットです。

Reyes姓のメンバーは、Paul(長男)、Canut(次男)、Patchai(三男)、Nicolas(四男)、Andre(五男)という順番です。
そして同じくBaliardo姓は、Diego(長男)、Paco(次男)、Tonino(三男)の順です。

このReyes家とBaliardo家が従兄弟どうしなのではと考えている人もいるかもしれません。

しかし実は直接の血縁関係は無い、というのが実情です。(はるか遠い昔に溯っていくと繋がる可能性はあるけど)
同じ名前が親戚内に多くいたりすることも、事態を複雑にしています。

2000年に発表されたGipsy Kingsのベストアルバム。後方左からPaco Baliardo、Andre Reyes、Nicolas Reyes、Diego Baliardo、Patchai Reyes、Pablo Reyes、Canut Reyes、そして手前はTonino Baliardo。

ジプキンの国籍について

  • (誤)ジプキンはスペイン人である
  • (正)ジプキンはスペイン人ではなく、フランス人である

歌詞はスペイン語だし、フラメンコっぽいし、見た目もスペイン人ぽい。
何よりジプシーだというくらいだから、スペイン人だ!と思っていないでしょうか??

実はフランス南部のアルル地方出身、れっきとしたフランス国籍のフランス語を母国語とするフランス人なのです。
ただ、現在のジプキンの一世代前、つまり彼らの親達の世代は、スペイン東北部のバルセロナ地方あたりに元々居たので、半スペイン人と言えなくもないけど、ジプキンのメンバーの世代はあくまでフランスが拠点です。
現在はジプキンのメンバー達は定住生活をしていますが、元々キャラバン(放浪)生活を送っていたことと、アルル(フランス側)にしろバルセロナ(スペイン側)にしろ国境に近いために、互いの言語・文化が入り混じりあっており フランス語もスペイン語も話せる、という訳です。(日常会話やステージでのMCはフランス語がメイン)
ジプシー達の放浪生活、迫害の歴史、スペイン内戦など、スペインからフランスに移住してきた経緯は説明し出したら切りが無いのでここではあえて触れません。
しかしジプキンの祖父母の世代はスペインでフラメンコをやっていました。
ジプキンの親の世代はフランスに移住してきて(拠点を移して)、ジプシールンバ(の原形)を生み出し、演奏していました。
スペイン語で歌うのは、ジプキンのやっている音楽(ジプシールンバ)のルーツであるフラメンコが、スペイン語だからなのです。
そして、ジプキンの世代ではフランスでジプシールンバを(更に発展させて)演奏しているのです。

Seven Kings interview Nicolas Reyes

Reyes家の息子や甥っ子たちで構成されたニュージェネレーションバンドのインタビュー映像。ジプキンVocalの二コラもコメントしてるがすべてフランス語。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です