実践!強6連ラスゲアード~ジプシールンバの特徴的な奏法の一つ

ジプシールンバ奏法の番外編として、今回は「強6連ラスゲアード」について学んでいきたいと思います。

参考:実践!ジプシールンバギター奏法

本題に入る前にフラメンコギター奏法におけるラスゲアードはどのようなものかおさらいしましょう。
通常以下のような方法が一般的です。

親指で弦を下から上へ(1弦から6弦へ)振り上げ、そのまま他の4本の指で上から下へ振り下ろし、その後を追うように親指も上から下へ振り下ろします。

参考:ジプシールンバ奏法を学ぶ前に覚えておきたいフラメンコギターの基礎知識

一方、4拍子のビートが強調されるジプシールンバの場合は、ラスゲアードもハッキリと際立たせた、音のツブが揃ったストロークで表現されることが頻繁にあります。

そこで是非ともマスターしておきたいのが「強6連ラスゲアード」です。

強6連ラスゲアードとは?

勝手にネーミングした造語ですが、簡単に言うと「ダウンストローク・アップストローク」x3の6連符を一気にかき鳴らす奏法です。

なんのこっちゃ、分かりませんね。

まずはこちらの動画をご覧ください。
4/4拍子の楽譜に表すとこんな感じになります。


6連×2で実質半小節12連符になってます。

親指と人差し指で軽くモノをつまむような形にして、手首を軸にしてダウンストローク→アップストロークを高速で回していきます。
4分音符一つがぴったり6連符になるように奏でます。

強6連ラスゲアードの練習法とコツ

簡単そうに見えて意外と難しいので、地道な練習が必要です。

親指と人差し指の爪は伸ばし気味にして、ちょうどピックをつまむようにイメージします。
最初はギターの弦に直接触れずに、手首のコリをほぐす様に上下にフリフリしながらイメージトレーニングします。
弦に触れていない状態であれば6連も割りと簡単にできると思います。

なんとなく感覚がつかめてきたら、実際に弦をストロークしながら上下ラスゲアードしていきましょう。
最初は80BPMくらいのゆっくりしたテンポで、6連符の音がそれぞれ際立つように何度も練習します。

徐々にテンポを速めていくと、速さについていけない場合があります。
その場合はそれ以上速くせず、体(手首・指の感覚)が慣れるまでひたすらジャカジャカやるべしです。

この時に腕などに変に力が入っているとすぐに疲れてしまいます。
手首を軸にして上下にフリフリを常にイメージし、余計な力が入らないように注意しましょう。

コツとしては裏拍(アップストロークの時)を意識するといいかもしれません。
最初から上下ストロークで6弦→1弦すべてを弾ききるのはかなりのプレッシャーとなるので、手始めに4・5・6弦、あるいは6弦だけを弾くイメージで練習を始めるといいでしょう。
また、弦を弾く親指・人差し指以外の中指・薬指・小指を若干開き気味にして、OKマークを作るような形にすると反動のバランスが取れて弾きやすくなる場合もあります。

以下の動画はマリオ氏のデモンストレーションです。
通常のジプシールンバ奏法からラスゲアードへの流れを確認したり、弦のどの位置をストロークすると良いのかなどのミニレクチャーもあります。参考までご覧ください。

追記 練習用動画を作りました

個人的な練習用にMuseScoreというフリーソフトでメトロノームの音を入れた楽譜を作りました。せっかくなので加工して動画公開しましたので、みなさんもご活用ください!
最初にMario氏のデモンストレーション、次に90bpm、103bpm、116bpm、126bpmのそれぞれのテンポで練習できます。126が難なくできるようになればラスゲ・マスターに認定です(なんじゃそりゃ)

本場アーティストの演奏例

本場のジプシーミュージシャンなどは頻繁にこのラスゲアードをぶちかましてきます。ジプシールンバのリズムを強調付ける、とても効果的な奏法です。

カマルグのルンバユニット「Alma de Fuego」の演奏。右のDaniというギタリストが頻繁に6連ラスゲかましてきます。

alma de fuego “torito” 3/3.

最近のGipsy Kingsのコンサートでこんなラスゲアード対決やってました。これも強6連ラスゲが効果を発揮してます。

Tonino’s new instrumental

チコジプのKEMAは小刻みな6連ラスゲアードで独自の奏法を編み出しています。

Chico & les Gypsies 2012 – Kema – Moorea

おまけ。
このラスゲアードを突き詰めて6連を弾きながらゴルペもうち打ちかますという猛者もいます。このSylvano Gimenezというおっちゃんはなかなかの凄腕です。ラストのラスゲアードで6連+ゴルペという解読不能な奏法を実践してますよ。

Flamenco Sylvano “Mitraillette”gypsy king

こうしてみると、弾き方やアクセントなどが人それぞれです。
要はリズムを崩さないようにしっかりとラスゲアードを刻めれば良いのです。
基本を練習して、あとは独自のやり方で突き詰めていくといいでしょう。

それではみなさん、楽しくグルーヴィーなジプシールンバ・ライフをお送りください♪♪

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