2016夏・東北ツアー 宮城女川編

青森・むつグリーンホテルのイベントが終わって翌日、次の会場である宮城県女川町に向かって早朝出発しました。
KGとRioは事前のリハーサルなどの関係で八戸から新幹線で仙台へ。
MarioとLuisは車で女川まで直接向かいました。

BAILA☆ONAGAWAとは?

Baila(バイラ)はスペイン語で「踊れ!」の意味。
日本全国からフラメンコの踊り手やミュージシャンが女川に集い、フラメンコファンのみならず、大人から子供まで誰もが楽しみ盛り上がれるイベントです。
三陸の旨い魚介類とスペイン文化を掛け合わせて、色鮮やかな交流を生み出したい!」「復興に向かって情熱を注ぐ人々、そこに情熱の踊りと音楽を融合させることで女川という町を盛り上げていきたい!」という趣旨の元、事務局の青柳新吾さんやフラメンコ舞踊家のマミーニャさんこと久田麻実さんが中心となって活動を続けています。

参照:活動の足がかりとなったクラウドファウンディングサイト

2013年から毎年開催され、今年で4年目を迎える同イベントですが、Gipsy GrooveからフラメンコギタリストでもあるPacoやフラメンコの歌い手としても活躍するKGが数年前から参加していました。
そして満を持して今年ついにGipsy Grooveとして参加することになった次第です。

GG最初のステージ。気合と情熱で雨雲を吹き飛ばす

午後2時過ぎ、MarioとLuisが車で女川到着。先に現地入りしていたPaco、KG、Kiko、Rioと無事に合流できました。
すでにイベントは始まっていましたが、あいにくの曇り空で小雨がぱらつく微妙な天気でした。せっかくの野外イベントなのに・・・

復興のシンボルとも言われる女川駅の駅舎から海の方へ続くプロムナード。これらは去年の暮れに完成し、いよいよ女川の町の活気が戻りつつある様子がうかがえます。
そのプロムナードの真ん中にBAILA☆ONAGAWAのイベント会場を設置され、様々な出演者によるフラメンコショーが開催されていました。

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すでに会場はフラメンコで賑わっておりました!

GGの最初の出番は15:00ごろから。観客を引き付けるPRステージということで30分くらいの演奏でした。
演奏を始めた頃は雨がまだパラパラと降っていて、やむなくテントの下での演奏となりました。

1曲目、2曲目と盛り上がる系のナンバーを演奏して盛り上げていきます。
やはりフラメンコとは毛色が違うので、なんだなんだ?と聞きつけて集まってきた方もいたんじゃないでしょうか。

そして数曲演奏したところで、どうにも我慢できず、もう濡れてもいいや!という思いでテントの下から外に出てステージ外に足を運ぶと・・・

あれ?雨やんでる・・・

ラッキーなことにGGが演奏している間に雨雲が逃げていったようです。

そういえばいつだったか宮古島に行った時のこと。ずーっと降っていた雨が浜辺で演奏を始めた途端パタッと止み、急に晴れ間が見えてきたという「奇跡」が起きたのを思い出します。

まあ単なる偶然といえばそれまでですが、気合と情熱で天気もなんとかなるものです!笑

そんなわけで最初のPRステージでは観客の注目を集めるというお役目のほかに雨もやませるという役目も遂行するに至り、以後のイベント進行に弾みをつけるきっかけとなったんじゃないでしょうか。


仙台から来ていただいた斎藤さんが素敵な動画を撮ってくれました!

思いの詰まった「女川ルンバ」という曲

その後、曇り空ではあったものの再び雨が降ることなく、引き続きフラメンコショーやマミーニャ先生によるセビジャーナス講座などが開催され、会場は大いににぎわっておりました。
17時ごろ、再びGGの出番です。
今回はガツンとGGらしい、ノリノリのステージで盛り上げるべしとの指令があり、とにかく気合を込めて挑みました。

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Pacoが女川を訪れるようになって、現地の人たちと交流を重ね、女川の復興ために曲を作ろうと思い立って出来上がった曲が「女川ルンバ」。
この曲に歌詞をつけてくれたのが、女川で塗装業を営む高橋圭介さんという方。
彼は人々の拠り所となる盛り場を作りたいという思いからバーの経営も自ら始め、そこでPacoとも知り合いとなり、女川ルンバが出来上がっていったという経緯があります。
この曲にKGが歌を入れ、Gipsy Grooveのテイストで新たなオリジナルナンバーとして最近ではよくライブでも演奏するようになりました。

今回、この音楽が生まれた女川で初の演奏。
歌はKGの代わりに高橋さんが自ら歌います。

この曲の歌詞。女川でがんばる人たちとそれを支える人たちの思いが伝わってくるようです。

【女川ルンバ】歌詞

1)
ああ この空の下 僕らは生まれ 
必至になって 生きている
つらく苦しいことも あるけど
今日は 海に向かって叫べ

泣いてる人も 怒ってる人も
みんなこっちゃ来て まじゃろうよ
奏でよう 空と海のハーモニー

こっち向いて うつむかないで
顔をあげて叫ぶんだ
この空と海の間にある楽園で

2)
ああ 父なる大地 母なる海に
育てられた 僕たちさ
とても 悲しいことが あったよ
一生忘れられないけれど

一人きりで悩む時は この歌を思い出して
僕ら 君のために歌うよ
人のために 誰かのために
生きることは 難しいけど
一人じゃない きっと誰かと生きている

泣いてる人も 怒ってる人も
みんなこっちゃ来て まじゃろうよ
奏でよう 空と海のハーモニー

こっち向いて うつむかないで
顔をあげて叫ぶんだ
この空と海の間にある楽園で

泣いてる人も 怒ってる人も
今日だけは まじゃろうよ
そうさ 海と木々のハーモニー

la la la la・・・

この曲を演奏中にびっくりするようなことが起きました。
曲の終盤、盛り上がるところで、海の方からいっせいにウミネコが飛び立ち、空を覆うように羽ばたいていきました。
このタイミング、この演出。地球の粋な計らいでしょうかね。ちょっと鳥肌が立つ思いでした。

その後も会場を練り歩きながら演奏を続け、大いに盛り上がったところでステージ終了!
いや~、演る側としてもとても楽しかったし、皆さんも楽しんでもらえたかと思います。

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女川ルンバの作詞者、高橋圭介さんと一緒に

日も暮れてメインアクトのフラメンコショーも無事に終演!
会場を後にして夜は出演者、関係者による打ち上げに参加。女川で獲れた新鮮な海の幸とおいしいお酒を頂きました。

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夜はギターバトルでPaco大暴れ、Marioがいいとこどり

打ち上げ後は先ほどのプロムナードに戻り、別のイベントが待ち受けていました。
夜遅い時間にも関わらずドラムを叩く音やギターの音色が響くにぎやかな広場に一同集結。
ここでは地元のギター工房さん主催の即席ギターバトル大会が開催されておりました。

腕に自信のあるミュージシャンが20秒間ほどアドリブでギターを弾きまくるというイベントで、トーナメント方式で争われ、GGからはMarioとPacoが参加。
わたくしLuisも知らぬ間にエントリーされていたのですが、この2人の濃さには叶わないと思い、参加辞退しました><。

まあなんというか、二人とも芸達者!
Marioは昔取った杵柄、エレキギターでロックなプレイを披露。ライトハンド奏法も出てきて、なんなんすかこの人。
Pacoはトリッキーなフラメンコギターで観客を一網打尽。なぜか笑いに包まれる。

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クレイジーパコ炸裂!

Marioはギターのみならずドラムを叩き、なぜかそれにPacoがマイクパフォーマンスでシャウト絶叫!

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その後、なんと女川の町長さんもシードで参加し会場はヒートアップ!
最後の方はもはやギターバトルという域を越えつつ、いったい誰が優勝なのかよくわからないまま楽しいひと時が過ぎていきました。

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Pacoは最後のパフォーマンスでギターの弦3本ぶち抜きに成功。失敗すると流血するので良い子はマネしないでね!

最後はここでもGipsy Grooveがラストの締めを仰せつかり、ギターの見せどころとして「Hotel California」、そしてやっぱり最後は「女川ルンバ」を生演奏で披露しました。
最後の最後まで楽しみつくした女川の夜はこうしてエンディングを迎えました。

エルファロの夜、そして翌日は女川を知る1dayトリップに参加

この日の宿は「エルファロ」という、少し高台にあるトレーラーハウスを並べたすてきなホテルに泊まらせてもらいました。
この場所も復興を手助けしたいと願う人々の思いが詰まった場所。震災後に仮設住宅の建設が遅れていた時期にトレーラーハウスを数十台も輸入し、宿泊施設として整備されたのが始まりだそうです。
そしてBAILA☆ONAGAWAの第一回目はこの場所で開催され、多くの人が訪れて大変な賑わいだったようです。

そんなエルファロの一室で出演者各位による打ち上げが開かれ、遅くまで飲んで語らって長い夜を過ごしました。
しかしGGのアルコール担当Pacoは疲れ果てて打ち上げ前に撃沈。KGは打ち上げに参加したものの途中から記憶をなくし自爆。Luisはおにぎりを二つだけ頂いて退散。Kikoはビールを飲みすぎて腹を壊す結果となりました。

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翌日、希望者を募って女川各地を巡るツアーが開催されました。

この1dayトリップにはLuisと二日酔いでベロベロのKGだけツアーに参加。
女川の海をクルーズして津波発生時の話を聞いたりウミネコに餌をあげたり、海辺で新鮮な海の幸のBBQを頂いたり、すり身と蒲鉾の工場を見学したり。かなり盛りだくさんな内容で非常に満足しました。
女川がどのような被害を受けて、今はどのような状況で、これからどんな風に復旧・復興そして、生まれ変わっていくのか、ツアー中に聞いたいろいろな人の話がとても分かりやすくて印象に残りました。

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ウミネコの餌やりがかなり楽しかったです。

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二日酔いが抜けない状況でバーベキューに挑み、やっぱりビールを飲むKG

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すり身・蒲鉾工場の高政さんで震災後の取り組みについて話を聞きました。

余談ですが、わたくしLuisは石巻から夜行バスで横浜に戻り、その足でちょうど近くの映画館で上映していた「サンマとカタール 女川つながる人々」を見に行ってきました。
現地でお会いした方々も映っていたり、女川の復興のために情熱を注ぐ人たちの様子がストレートに伝わって来るドキュメンタリー映画でした。
この映画を見てから女川入りすればまた感じるものも違ったかもなぁ。

とにかく今回はご縁があってバンドとして現地で演奏することができ、女川という町に関わることができたことを嬉しく思います。
GGの演奏が皆さんの元気につながり、少しでも喜んで楽しんで頂けたら訪れた甲斐があるというものです。

* * *

こんな感じで今回の東北ツアーは無事終了!
青森のむつも宮城の女川も、それぞれ人の温かさが身にしみるツアーでした。
また来年も行く気満々です!
関係者の皆さま、お疲れ様でした&どうもありがとうございました!!

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