2007年04月30日

Gitano Family 来日ライブツアー(2)初日・・・。

3/17(土)早朝、突然電話が鳴った。
GFの4人を迎えに行くために成田に行っているJ子さんからだ。
いやな予感がした。そしてそれが見事に的中した。
「緊急事態!フランスから飛行機が飛ばなくて、まだパリにいるみたい」とのこと。
一番起きてほしくないことがいきなり発生。
仮にこれから飛行機に乗れたとしても初日のライブには間に合わない。
なんということだ。
まず状況を確認するためにJulioに電話をかけてみた。
案の定、まだパリの空港で足止めを食らっているらしい。
よく聞き取れなかったが「霧が出て飛行機が飛ばなかった。本当にゴメン」みたいな事を言っていた。
一瞬クラっと来たが、とにかく今日のライブは彼らなしでやるしかない。

すぐにホームページに告知をし、可能な限り来てくれる予定のお客さんに連絡を取った。
何とか埋め合わせをしないと、と思い、本当は月曜のライブに参加予定だった福島県のGipsy Nico氏にもお願いして、急遽出演してもらうことに。

GFと共演できることを楽しみにしていたGGのメンバーたちもびっくり。まさか、という感じ。
しかし天候や飛行機の事情では如何ともし難い。

余談だが、かつて、こんなことがあった。
私があるスペイン系の会社にいた頃、フラメンコのアーティストを招聘する仕事に携わっていたのだが、来日寸前にジプシーのアーティストから連絡が入った。
急遽日本に来られなくなったとのこと。その理由は我々の想像を絶するものだった。
「今日はとても不吉な日だ。こんな日は飛行機に乗ってはいけない。だから日本には行けない。」と。
全くありえない話だが、実話である。当時、その会社の社長もそういうことは心得ていて、なんとかうまくまとめてコンサートは成功したが、まったくジプシーの行動は予測が出来ない。
そういうことに比べれば今回の事態は割りと楽観視できる。

さて、気持ちを切り替えてライブの準備を行う。
お店の前に張り紙をして、こんな事になっちゃいました、と軽くお詫びを入れて、それを読んでもらった上でお店に入ってもらうことにした。
幸いにもGGの常連的なお客さんが多く、GF不在でもそれほど大きな問題はなく深刻なクレームもなかった。お客さんが半減するのではと懸念したが、それも杞憂に終わり、予想以上の満員御礼となった。
GGのメンバーもほとんど集まり、スペシャルゲストのNicoも無事到着。
なんだか毎年恒例の忘年会ライブのノリになってきた。
ライブが始まる頃にはすっかりGFのことも忘れてしまって、いつものようなノリノリのライブをスタート。
メンバーが充実していて、今回はベース、キーボード、ドラムを導入。音響PAのエンジニアにも手伝ってもらって迫力のサウンドでライブをやることにした。
1部はGGのオリジナル曲中心のライブ、2部にGipsy Nico & the Guitarras(Nico、Mario、Luisによるユニット)、3部は出演者総出によるGKナンバー中心の盛り上げ型ライブ。
中にはGFの演奏をとても楽しみにしていた方もおられたようだが、その残念さも半ば強引にGGの演奏で忘れさせて、結果的に皆さんが満足できるようなライブとなったと思う。

臨機応変に予定を変更して臨んだ初日のライブも、なんとか丸く収まり、ほっと一息。
しかしいつもなら充実感に浸れるライブ後の余韻も、これから始まる嵐のようなライブツアーの序章が終わったという気持ちが支配して、若干、気分的に落ち着けなかった。
彼らは無事来日してくれるだろうか。地方のライブはうまくいくだろうか・・・。
そんな不安は少しはあったが、初日のライブのようにどんなことでも「何とかなる」もので、深く考えてはいけない。
きっと何とかなるさー。

そんなわけで初日は終了。

投稿者 gipsygroove : 02:53 | コメント (0) | トラックバック

2007年04月22日

Gitano Family 来日ライブツアー(1)来日までの経緯

我々の演奏している音楽(便宜上ジプシールンバと呼んでいる)は、元々Gipsy Kings(以下GK)をリスペクトして、彼らの演奏スタイルに憧れて始めたようなもの。しかし本場の南フランス・カマルグ地方には同様の演奏スタイルで活動を繰り広げる数知れないアーティスト、グループが存在する。
GKを始め、最近では次世代バンドとしてChico & the Gypsiesなども世界的規模で活躍している。
しかし最もGKと関わりの深いグループと言えば、それはGitano Family(以下GF)なのかも知れない。

GFのリーダーJulio Romero氏とGKのリードボーカルNicola Reyesは年齢も同じで昔はご近所さんどうしでとても古い付き合いだそうだ。当然GKの他のメンバーとも親交がある。
GKがバンドとして世界で活躍しているころ、GFは地元およびヨーロッパを中心に地道な活動を続ける。
Julio氏がGKに曲を提供したこともあるし、ある時はGKのメンバーがこっそりGFに活動参加していた頃もあった。
今でもJulio氏の家にGKのメンバーが訪れ、夜な夜なパーティーを開いたりして深い交友は以前と変わらないようだ。

現在はGFはJulio氏とその息子(Julio Migeul、Lucas Pedro)たちを中心にライブを行ったりイベントやパーティーで演奏したり、本来のジプシールンバの楽しさを多くの人に伝え、各地で活動を続けている。

そんな彼らの演奏やライフスタイルに惹かれ、何度も現地を訪れては彼らと行動をともにし、いつしか熱い友情で結ばれることになった。そんな女性が日本にいる。
今回のGF来日ライブツアーは彼女(J子さん)の尽力のお陰である。

いつのころだったろうか。去年の夏か。毎年のように現地に訪れているJ子さんはその時もアルルにいた。
そこへ突然私Luisのところへ電話がかかってきた。
「Luisさん?Julioが来年日本に来るって!」
突然海外からの電話で驚いたが、次にJulioが電話に出てスペイン語と英語交じりで何やらまくし立てられた。
私自身もJulioとは交友があり(アルルとサントマリードラメールの旅参照)久々の会話だったけど、いつもの調子で用件だけ伝えるとすぐ電話が切れてしまった。相変わらずだなー、と思ったが、その時点からGFライブツアーの準備に取り掛かることとなった。

東京、四日市、神戸と会場を確保し、彼らの日本滞在中のスケジュールをあれこれ考える。
いつも我々GGが関西ライブを行う時にお世話になっている関係者の皆さんにもご協力頂き、こんな初めての試みも割りとスムーズに事が運んでいった。

来日の日がせまり、ライブに向けてほぼ準備も整った。各会場ともほぼ満員で彼らの来日が心待ちにされた。
そしていよいよライブ当日。初日はGGのライブでもおなじみ渋谷のPink Cowでの来日歓迎スペシャルライブ。
さて、この日の朝に日本に到着する便に乗ってくるはずだったが・・・。

投稿者 gipsygroove : 02:10 | コメント (0) | トラックバック