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2005年06月20日
アルルとサント・マリー・ド・ラ・メールへの旅(その9)
5月27日(金)
この日も特に予定を立ててなく、どうしようかと思ったが、アルルの近郊の町にでも行ってみるかと思い立った。
ガイドブックを見ると、アルルの近くにいくつか町や村が散在している。
そのうちの一つ、「レ・ボー・ド・プロヴァンス」に行こうと思った。
バスターミナルでバスの到着時間を確認して待っていた。
すると予定より早くバスがやって来た。
で、運転手に「レ・ボーは行くか?」と聞いたところ、「行かない。サロン・ド・プロヴァンス行きだ。」と答えてくれた。
おそらく違うバスなのだなと思いつつも、まあ似たようなものだろう思ってバスに乗り込んだ。
しかし目的地は実際全然別の場所だった。
バスがアルルの街を抜け、やがて郊外に出るとあっというまに雄大な平原風景が広がっていく。
プロヴァンス特有の美しい緑のある景色は眺めていていつまでも飽きない。
途中で通り過ぎる小さな村というか集落は、どこもこじんまりとしていかにも「ヨーロッパの片田舎」という空気を発しており、味が出まくりだ。
遠くの方には小高い山々が連なり、青空を背景にしてなだらかな稜線が陽に照らされていた。
どこを切り取っても絵になりそうな勢いだ。
人数が多ければレンタカーでも借りて、好きな場所で止まりながら旅が出来るだろうな、と想像した。
やがてバスはサロン・ド・プロヴァンスに到着。
そしてまたもや自分がどこにいるのか分からなくなったが、感を働かせて適当に歩いてみる。
するとどうやら観光化された街の中心地へたどり着いたようだった。
サロン・ド・プロヴァンスは預言者ノストラダムスが晩年を過ごした町として知られており、彼の旧家を改装した蝋人形博物館も開かれている。ただ、別にノストラダムスには興味なかったので他の幾つかの博物館や資料館を覗いてみた。
そのうちの一つ、お城を改造して作られた「武器博物館」というところはなかなか見ごたえがあった。
中世から第一次世界大戦の頃までに戦争などで使われた槍や剣や銃などの武器がこれでもかと言わんばかりに展示されてあり、妙にリアルな蝋人形も場面ごとに配置され、当時の様子が事細かに再現されていた。
武器マニアが見たら喜びそうな博物館だったが、自分は別に武器に興味があるわけではなかったので、足早に見て周った。
中は昔のお城らしく迷路のように入り組んでいて、薄暗く、どこか血生臭い。たぶん鉄器に囲まれているのでその臭いだと思うのだが、かなり不気味だった。しかも見学している人がほとんどいなくて、まるで一人でお化け屋敷に迷い込んだかのうようだった。
サロンを訪れたら寄ってみる価値のある博物館だ。
その後も町をぶらつき、異国の街の昼下がりをのんびりと堪能した。
アルルとは少し違うが、この街も情緒溢れる雰囲気を発散しており、自分がこんな場所にいるのかと考えると思わずにんまりとしてしまう。
ランチは街中のレストランで。
メニューに困ったら「プラ・ドゥ・ジュール」と言えばその日の日替わりランチ定食を出してくれる。
なんだかよく分からんが、うまいグラタンのような料理が出され、おいしく頂いた。
カフェは通り沿いにある「コケの広場」で。
コケで出来た噴水があるからそう呼ばれているのだが、マイナスイオンが辺りを包み込んでおり、とても気持ちのいい場所だった。
バスに乗り遅れたら大変なので、早めにバス停に行き、アルルへ帰還。
ちょっとした遠足気分を味わえた一日だった。
続く
投稿者 gipsygroove : 2005年06月20日 23:58
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