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2005年06月09日

アルルとサント・マリー・ド・ラ・メールへの旅(その4)

Manitasとの衝撃的な出会いで頭がボーっとしてしまったが、気を取り直して街の中心地にある教会のほうへ歩いてみた。
各地からのジプシー軍団や訪れた観光客達でそこいらじゅう人が溢れかえっていた。
そしてあちらこちらでジプシーミュージシャンによる演奏が行われていた。
ジプシールンバはもちろん、ジプシースイングジャズやハンガリーの凄腕ジプシー楽団など様々だが、どれも周りには人だかりが出来てそれぞれ盛り上がりを見せていた。

簡単なムービーをご覧頂けます。
カフェでギターを弾くジプシー
ジプシースイングジャズ風
ジプシールンバで踊る少女たち(風の音がうるさい)
何気なく華麗に踊る少女

「楽しいなあ」と思いながら歩いていると「ヘイ!ジャポネ!」と声が聞こえた。
何だ?と思って声のする方を見るとカフェのテラスでギターを持ったおっさんが手で「こっちへ来い」と合図している。
他にもたくさんの客が座っていて自分の方を見るので何かと思ったが、このジプシーのおっさんが一人でギターを弾いて歌っているので、ギターを一緒に弾いてほしいということだった。
このように、ギターを担いで歩いていると声をかけられることがこの先何度もあった。

Manitasからサインをもらったギターを出すと、みんなにっこりして何か声をかけてくれた。まあ、とりあえずジプシールンバだったら何でもやれるよ、とそのおっさんに伝えて、早速演奏。
一曲やると客の何人かが親指を立てて「ユー、ベリーグー!」とか何とか言ってくれた。調子に乗ってそのまま演奏を楽しむ。
途中でやたら歌のうまい欧米風の女性が現れて一緒に歌ったりした。何者なんだこの女は、と思ったが、その女性にしてみても自分はそういう風に見られていたかもしれない。
しばらくして誰かが合図すると、みんな席を立ち上がった。
何だ、もう終わりか。と残念に思っていたら、どうやら別の店に移るということだった。
店から店へ演奏して練り歩く。まさにジプシーの音楽家が昔からやってきた「流し」のやり方だ。
Jose Reyesとその息子達も世に出る前にこの町でこういう演奏をしていたんだろうなあと感慨深くなってしまった。

Jose ReyesとはGipsy Kingsの主要メンバー達の父親で、Gipsy Kingsとして有名になる前に親子でバンドを組み、地道な活動を繰り返していた。 素朴だが力強く、味わいのある歌声には誰もが魅了された。 Manitas de Plataと並ぶジプシールンバの父と称しても過言ではない。

さて、次の店に移ってからも同じように演奏をはじめ、すぐに人だかりが出来た。
演奏者の特典としてビールなどがタダで飲めるのもうれしい。
しばらくすると別のミュージシャンも2人現れてギターで加わった。
ヤングなファッションの若者だったが、スペイン語もちょっと話すので声をかけてみると、イタリアでジプシーキングスのカバーバンドをやっているという。自身もヒターノ(ジプシー)で、この祭りには演奏して金を稼ぐために来たらしい。
ギターや歌はめちゃくちゃうまいというほどではなかったが、ジプシーキングスの歌をいろいろ歌っていた。

一息ついて、また別の店へ移動。
ところで先からやたら親切なジプシー小僧が一緒についてきている。
片言の英語でいろいろ説明しようしたり、ギターを弾いて「自分はあんまり弾けないんだよ」とお茶目に振舞ったり、何だ、変わったやつもいるなあ、と思っていた。

次のカフェに腰を下ろして、同じようにギターを出して演奏を始めた。
またしても別のミュージシャンが加わっていたり、観光客でカンツォーネを歌うおっさんが加わってボラーレを優雅に歌ったりしていた。例によってあっという間に人だかりが出来て、大騒ぎ。
しかしひざの上に置いていた上着が邪魔でちょっと演奏しづらかった。
それを見た先のジプシー小僧が親切に「上着はここにかけておけば大丈夫」と言って椅子の背にかけてくれた。
その時は「なんだ、いいやつだなあ」とのん気に思っていたのだが、しばらくして、そいつの姿が見えなくなって、「ヤバイ!」と思ったときにはやられていた。

ジャケットのポケットに入れていたビデオカメラをまんまと盗まれた!

アホだった。やっちまった!
と思ったところで後の祭り。一気に気分もクールダウンしてしまった。

しかし今まであちこち旅行してこんな置き引きなんて一回も遭った事がないのに不覚だった。うっかりミスだ。油断大敵だ。
残念だが、あのビデオカメラとは縁がなかったんだと思うようにした。

続く

投稿者 gipsygroove : 2005年06月09日 19:48

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トラックバック時刻: 2007年05月09日 19:02

コメント

踊る少女たち、可愛い〜!ビデオカメラがあればもっとたくさんの画像をお土産に見せてもらえたのに、残念。ジプシー小僧に文句のひとつも言ってやりたい。私も昨年のGWにサントマリーへ行きましたが、まだシーズンオフで街は静かだったので、レポートを読みながら、今度は、絶対に巡礼祭の時に行く!と心に誓いました。それにしても、現地での交流、すごいことになってますね、うらやましい!続きがますます楽しみです。

投稿者 koma : 2005年06月10日 17:56

カメラ盗んだジプシー小僧は写真に写っています。
おっさんと一緒にギターを弾いている写真。自分の後ろに立ってるのが容疑者です。
・・・って、まあ、過ぎたことだから考えないようにしてます。

それと、あちらの女の子達は別に習ったわけではないと思うんだけど、みんな踊りが様になってましたよ。
是非お祭りの時に行くことをおススメします!

投稿者 Luis : 2005年06月10日 20:42

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