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2005年06月07日

アルルとサント・マリー・ド・ラ・メールへの旅(その2)

5月23日(月)

朝早めに目覚めて、今日どうしようか考える。
とりあえず外に出て列車駅に隣接するバスターミナルへ行ってみる。
直接サントマリーへ行くバスがあるという情報があったので出発予告の掲示板を見たが、どれも見知らぬ地名ばかり。
駅のインフォーメーションの人に聞いてみるもさっぱり分からない。
しかたなくまた掲示板の方にトボトボ歩いていく。こういう途方にくれることが旅の間はよくある。しかし必ず解決の糸口が見つかる。そうやって模索していくのが旅の面白さでもある。

ふと掲示板を見ると「Arles」(アルル)の文字が表示されていた。
出発時間まであと15分くらいしかない。
おお、アルルへ行けばサントマリーへのバスの本数も多いだろう、と咄嗟に判断して即宿へ戻ってチェックアウト。荷物を抱えて急いでバスターミナルへ。
程なくしてやってきたバスに乗り込み、またしてもギリギリセーフ。
ガラガラにすいているバスに揺られてアルルまで移動した。

バスはどこか窓口で乗車券を購入するのだという勝手な固定概念があったが、実際はバスの運ちゃんに目的地を告げ、お金を払ったらその場でチケットを発券してくれた。 ニームからアルルまで5.9ユーロ。800円くらい。所要時間は1時間くらいだった気がした。

アルルへ降り立つと、いきなり自分がどこにいるのか分からなかった。
こういう時は感を働かせて歩くしかない。
なんとなく町の中心っぽい方を目指して歩いてみると、建物に囲まれた広場に出た。
日本にいるときに知り合いから借りた地図を見て、なんとなく見当がついたが、一応道行く人に尋ねてみた。
「ウジュスィ?」と地図を指差して聞くと、親切なご婦人はこれでもかと言わんばかりに丁寧に現在地を教えてくれた。
方向感覚がつかめたところで、アルルのバスターミナルへ向かうことにした。
午前10時くらいだったと思うけど、まだ店はほとんどどこも閉まっていて閑散としていた。しかしプロバンスの美しい町並みを眺めながら歩くだけでもワクワクしてしまった。

川っぺりに出て川沿いの道を進み、しばらく歩くとバスターミナルを発見した。
ところが人がほとんどいなくて、奇妙な静寂があった。
本当にここでいいのだろうかと思ったが、しばらくしてバスがやってきて人を降ろしてすぐに出発してしまうのを見て大丈夫だと確信。
廃墟のようになったターミナル・オフィスの窓に張り紙だけしてあった。
それは各地へのバス発着時刻表だったが、アルルからサントマリーへのバスは昼過ぎに出ることが判明した。このままこの場所でバスを待つのもいいが、まだ2時間くらい待たなくてはならない。
噂によるとサントマリーのホテルはお祭り期間中どこも満室で予約していないと入れないらしい。
そこでまた咄嗟の判断。宿はアルルに取ることに決めた。
サントマリーへはアルルから50分くらいのところなので、行き来するのもそんなに大変じゃないだろうと考えたためだ。
バスターミナルから適当に歩いて3分くらい。「HOTEL」という看板があったので中に入ってみた。英語を話す女性が出てきて難なくチェックインすることができた。
「祭り期間中はアルルの宿も大変込み合うので覚悟が必要」とか脅し文句がガイドブックに書いてあったが、それはチェックインした後に読んだためドキドキせずに済んだ。

アルルでの宿は「HOTEL VAN GOGH」ホテル・ヴァン・ゴッホ。 そう、アルルは画家ゴッホのゆかりの地であるため、ゴッホの名にちなんだ場所が数多く見られる。 このホテルは全体的に黄色を基調にしており、ゴッホが描いた「ひまわり」を思わせる粋な宿だった。 1泊36ユーロ。5000円くらい。シャワーのお湯が出ない日もあった。

昼過ぎ、ギターだけを持ってバスターミナルへ。ベルトにデジカメ装着、上着のポケットにビデオカメラを忍ばせておいた。(後々このことが悲劇を呼ぶ。)
時間通りにバスが来て乗り込む。祭り目当ての観光客ですぐに満員になった。
みんな欧米人ばかりで日本人らしき観光客は見当たらなかった。

アルル−サントマリーは4.9ユーロ。700円くらい。 バスの運転手は携帯でしょっちゅう電話していた。 運転中も余裕で電話していて、途中バスを停めて大声で長話を始めた。 乗客からブーイング。 日本ではまず考えられない光景だ。 中南米やスペインなどと同じラテンの国なんだな、フランスは、と感じた。

続く

投稿者 gipsygroove : 2005年06月07日 01:39

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