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2004年04月12日
GGの湯布院ツアー
去年は沖縄県の宮古島に2回も演奏旅行する機会に恵まれたGGだが、今回は大分県の別府・湯布院方面へ遠征することになった。
ボーカルKGの幼馴染みが結婚するということで、披露宴での演奏が主な目的だった。
そう、湯布院はKGの故郷でもある。
うまい具合にバンドメンバーとその関係者の誕生日が絡んでおり、例によってJALのバースデー割り引きを使うことが出来た。当初の参加メンバーはKG、Luis、Paco、Mario、Perry、Masatitoの6人だったが、出発直前になりPerryとMasatitoが参加断念せざるを得なくなり、結局メンバーは4人だけとなった。
それに加えてマネージャーとバンド関係者あわせて2人、さらには女性フラメンコ舞踊"ギャング"集団の「Fiesta de Noche」のメンバー4名が参加することになった。
総勢10名での出発だ。
当日、出発時間が朝の9:40と早かったため、なるべく早めに集合時間を設定した。前回の宮古島行きの時、時間に余裕を持たずひどい思いをした教訓を活かすためだ。
・・・しかしこのジプシー集団にはそういう教訓はあまり意味が無かったようだ。
実際時間までに到着したのは2人だけで、あとは30分から1時間ほど遅れて現れた。まあ、それでもチェックインは間に合ったのだが、最もひどいのはKGだ。なんとあろうことか出発の15分前くらいにやっと現れ、結局慌ただしく飛行機に乗る羽目になった。
後で彼に「なぜいつも遅れて来るのだ?」と叱った所、非常に興味深い返答があった。
「昔飛行機に搭乗する時、ギリギリで間に合わず、エコノミーの席が埋まってしまっていたんだけど、ビジネスクラスの席に振り分けられたんだ。ラッキーだった。またこういうことがあるかもしれないのでいつもギリギリに行くようにしている。」
・・・完全になめてる。
さて、なんとか羽田を後にした一行は大きなトラブルもなく1時間弱で大分空港に到着した。
そこではKGのお父さんが出迎えに来ており、挨拶をかわしたりした。以前に上京された時GGのライブを見に来てくれたのだが、それ以来である。
レンタカーを借りる等して一行は別府方面へ。とりあえず名物のだんご汁などを頂く等して、一息つく。
何は無くともせっかく別府までやってきたのだからまずは観光だ。
別府と言えば有名なのは「地獄巡り」。地元民のKGがガイドさん的な役割を果たし、一行を引き連れて一通りの「地獄」観光を行った。
鉄分を含んだ真っ赤な温泉「血の池地獄」、数十分ごとに吹き上げる間欠泉「竜巻き地獄」、真っ青な泉をたたえる「海地獄」など見どころ満載だ。しかしいくつかの地獄は植物園や水族館、動物園やワニ園等を無理矢理併設して客寄せに苦労しているようでもあった。地獄を管理しているのがずばり「別府地獄組合」という恐ろしいネーミングの団体で、夜な夜な地獄の会議を開いて新たな地獄プランでもひねり出しているのであろうことが想像される。
またもうひとつの名物である「泥湯」にも漬かる機会に恵まれた。
泥湯とはまさに泥まみれの温泉であり、お湯に漬かるというよりは沼地にはまるというニュアンスだろうか。はじめての体験にみな大満足の様子だった。
かなり広い浴場で、奥の方はなんと混浴となっていた。そこでうまい具合に女性陣とミーティングすることが出来たが、のぼせない内に退場した。
観光もそこそこにこの日は早々と宿へ向かった。
今回の宿はKGの実家の別荘。自然豊かな山の中腹に位置し、周りには人気が無く、「合宿」をするのに最適な場所と言える。部屋数も豊富で台所や洗面、寝具等の設備も充実。まさにどこかのペンションを借り切ったような気分になり一行は早くも大満足。
荷物を下ろしてそれぞれ夕食の準備や買い出しなどを行った。
女性陣が料理の下ごしらえを担当し、GGメンバーの野郎ども4人は風呂場という「スタジオ」を占拠してのプチ・ライブ!散々音を出しても周りに人気がないため何の文句も言われる心配もなく、やりたい放題といった感じだ。
準備が整ったところで 広々したバルコニーでの Fiesta de Noche (夜の宴)が始まった。
春の到来、外は暑くもなく寒くもなく、打ってつけのナイトバーベキュー日和だった。女性"ギャング"集団もおおはしゃぎ。酒池肉林のあと、パルマ教室も始まってしまい、山じゅうに響き渡る手拍子のサウンドがより一層あやしい雰囲気をかもし出していた。
夜も更け野外はさすがに寒くなって来たので部屋の中へ移動して、しばらくフィエスタは続いたが、とにかく一日目無事終了。
二日目。GGメンバーは朝早く車で大分市内へ。本来の目的である結婚式演奏を遂行するためだ。
車で1時間ちょい、大分県の県庁所在地へやって来た。まずは会場入りしてマイクチェックなどの音響確認。1〜2曲リハーサルしてとりあえず待機。本番まで時間があったので大分市内の観光に出かけることにした。
KGは結婚式列席のため会場に残り、あとの3人でぶらぶら何をするわけでもなく町中をぶらついた。
感じたことは街を行く人の数が東京に比べて断然少ないということだ。地方都市とはこのようなものなのだろうか。普段渋谷とか新宿とかを行き来する我々東京人にとってある種の新鮮さを味わうことができた。
楽器屋や電気屋を冷やかした後、喫茶店でダベリモード。時間が来たので再び会場へ。
控え室で準備を行い、KGとも合流し、いよいよ出番の時が。
会場はかなり豪勢な演出で、テレビカメラが撮る映像が巨大なスクリーンに表示され、さながら芸能人の披露宴会場のようだった。
司会者さんの紹介で演奏開始。「Volare」「Djobi Djoba」「My Way」の結婚式盛り上げ3点セットで決まり。テレビカメラでドアップに映し出されるので演奏する側は妙なプレッシャーを味わうこととなった。 しかし通常見る事の出来ない光景に会場は大盛況。結果オーライという感じだ。
短い間だが「仕事」を終え、あとはまったく自由な時間が与えられた。
会場関係者と軽く挨拶をかわし、その場を後にしたメンバーはストリートへ繰り出す。遅れて大分市にやって来た女性陣とも合流し、駅前の路上の一角スペースを確保。
もう一つの目的、ストリートライブの始まりだ。
午前中は人通りもまばらだったが、昼を過ぎるとそれなりに通行者数も増加し、我々の演奏にも力が入った。
チラチラと流し目をくれる人、遠巻きに眺める人、見て見ぬふりをする人など、なかなかシャイな一面を見せる大分県民の方々。そんな中、たまに「心の琴線」に触れてしまう人もいらっしゃる。
我々の演奏を耳にするや一目散に飛んで来て目の前に陣取り、周りを気にせず体をシェイクさせる女性、突然激しいベリーダンスを踊り出す女性など、「熱い」方たちとも巡りあうことが出来た。演奏が波に乗るとギャラリーも多く集まり、CDを買ってくれる人もチラホラ。やはりストリートはGGの原点である。いろいろな人との出会いの場でもある。前述のベリーダンス・ウーマンとも打ち解け、次回大分に来ることがあったらGGの専属ダンサー大分県代表に指名する予定である。
先ほどの結婚式の主人公である新郎さん(KGの幼馴染み)やその友人なども見に来てくれたりして楽しい時を過ごすことができた。
また、東京のようにすぐにどこかから警備員や警察官などが飛んで来て注意されるということもなく、安心してプレイすることができた。
しばらくして場所移動。街のメインストリートでもあるアーケード街に侵入し、噴水のある広場で何曲か演奏した。その後さらに場所を変え、アーケードの下の角地に落ち着き、そこでもしばらく演奏した。
先ほどと同様興味を抱いた通行人諸氏が足をとめ演奏に聞き入る。
感動のあまり結構な額のお金を置いて行く人もいた。
突然踊りながら近寄って来た外人はお金だけポーンと投げ入れ、すぐに去って行った。うーむ、クールだ。
店じまいをする近隣の商店の人たちも文句を言うわけでもなく、じっと楽しそうに見守ってくれた。
ドカーンと人が集まるわけでは無かったが、何か地方の人々の暖かみのようなものを感じることができた。
この後、先ほどの新郎新婦を始め、KGの旧友達が集まる宴会場へ乗り込み、そこでも演奏や女性達による踊りを披露して盛り上がった。KGの古き友達はとても愉快な人が多く、GG一行も楽しむことが出来た。
車で宿に帰還し、軽くフィエスタをしてから就寝。内容の濃い二日目も無事終了。
三日目は残りの観光をしてあとは「悲しき東京」へ帰るのみだ。
昼ごろまでのんびりして一行は宿を出発。時間が限られていたが湯布院の観光化が進む地域で車を降り、軽く散策した後にうっかりまたストリートライブをやってしまった。
ほどよく人が行き来する駐車場を見つけ、そこの管理人のおじさんに許可を得ての演奏。おじさんは最初「演奏がまずかったらやめてもらうよ」と強気な発言でプレッシャーをかけてくれたが、しばらく演奏を聞くと、自らアイスコーヒーなどを持って来てみんなにふるまうなどしてくれた。どうやら演奏が気に入ったようである。
時間が無かったので数曲やって退散。他のおじさんからは「もう少ししたらもっと人が来るのに、もう行っちゃうの?!」と声をかけてくれる程だった。再び地元の人の暖かみに触れたひとときだった。
別府に戻り地獄巡りの残りを消化するなどして、いよいよ大分ともお別れの時。KGのお父さんに見送られ、一路東京へ。
宮古島に次ぐGGのローカル拠点となりそうな今回の大分ツアー。次回は合宿という名目で行くかもしれないが、とにかく楽しく、「暖かい」3日間だった。
投稿者 gipsygroove : 2004年04月12日 22:54
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